啄木一族の墓

昨年(2019)のクリスマス・イブに雪の函館を訪れました。津軽海峡に面した立待岬(たちまちみさき)近くに、啄木と妻をはじめ3人の愛児や両親らの眠る墓があります。

啄木が函館に住んだのは明治40年(1907)5月から9月までの短い期間でした。しかし、そこでの生活は離散していた家族を呼び寄せ、明るく楽しいものだったようです。そして「死ぬときは函館で……」と言わせたほど函館の人と風物を愛していました。

墓碑には

東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて蟹とたはむる

の一首が刻まれており、そこからこの歌の舞台とされる大森浜が一望できます。

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