翁草フアン・バレーラの『ペピータ・ヒメネス』 フアン・バレーラ(1824-1905)によるこの作品(1874)は19世紀スペインにおける最もポピュラーな小説とされています。作者は外交官兼政治家で数か国語に通じ、古典文学の原典とあらゆる土地の人間...2023.09.15翁草
翁草ガルシア・ロルカの『マリアナ・ピネーダ』を読んで フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936、グラナダ生まれ)は20世紀スペイン文学における最も民衆的、かつ影響力の大きい詩人とされ、20世紀演劇の頂点に立つ劇作家と言われています。表題のマリア...2023.08.24翁草
翁草カルデロン・デ・ラ・バルカの『現世の大演劇』 ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ(1600–1681)の作品は、すでにこのコーナーでも『人生は夢』、『サラメアの村長』および『驚異の魔術師』をご紹介しました。彼はイタリアとフランドルで兵士となり、...2023.07.25翁草
翁草ブレトンの戯曲『田舎者』 19世紀のロマン主義演劇の作家として知られるマヌエル・ブレトン・デ・ロス・エレロスの戯曲『一度死ねば分るよ』は先にご紹介しましたが、今回は当時やはり大成功を収めた同作家の『田舎者』と題する喜劇です。...2023.07.09翁草
翁草アラルコンの『三角帽子』を読んで ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン(1833-1891)の不朽の名作『三角帽子』は、民間伝承からとった逸話を、実に魅力のある、愉しい軽妙さで叙述した悲喜劇です。物語もスペイン文学で知られている最も愉...2023.07.09翁草
翁草ガルシア・ロルカの『ドニャ・ロシータ』 フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩劇:『花言葉あるいは老嬢ドニャ・ロシータ』(DoñaRosita,lasolteraoEllenguajedelasflores)を6年ぶりに読み返しました。『血の婚...2023.06.22翁草
翁草ティルソの戯曲『宮廷のはにかみ屋』 作者ティルソ・デ・モリナ(1583-1648)はカルデロンデ・ラ・バルカおよびロペ・デ・ベガと並び、スペイン黄金世紀演劇の<三巨匠>と称されます。この作者の『セビーリャの色事師と石の招客』および『不...2023.05.22翁草
翁草エスプロンセーダの物語詩『サラマンカの大学生』 最近、ホセ・デ・エスプロンセーダの物語詩『サラマンカの大学生』を読みました。 エスプロンセーダ(1808-1842)はロマン主義という19世紀の新しい文学運動の典型的作家とされています。生涯を烈しい...2023.01.14翁草
翁草ブレトン・デ・ロス・エレロスの戯曲『一度死ねば分るよ』 19世紀のロマン主義演劇のなかでもブレトン・デ・ロス・エレロス(1796-1873)は喜劇作家として最も多作かつ多彩な作家であるといわれます。およそ200篇近くもの作品を発表し、そのうちの一つがこの...2022.11.16翁草
翁草カルデロン・デ・ラ・バルカの『驚異の魔術師』 ロペ・デ・ベガ亡きあと17世紀の終リまで、カルデロン・デ・ラ・バルカはスペイン演劇の王者でした。彼の『人生は夢』および『サラメアの村長』は先にご紹介しましたが、ここではバロック的な宗教劇である『驚異...2022.09.25翁草