ベネズエラ大統領選挙の結果について

 ベネズエラで7月28日に行われた大統領選挙で、現職のニコラス・マドゥーロ氏の再選が政府お抱えのCNE(選挙管理委員会)によって発表されました。しかし、投票結果を示す証書も公表されず、選挙プロセスが極めて不透明で、国内各地で抗議運動が起きており、死傷者も出ています。日本としてもこの選挙結果の行方については大いに注視する必要があると思いますが、日本政府も声明を出していますので、ご参考までにお知らせいたします。


べネズエラ大統領選挙の結果について
(外務報道官談話)

 7月28日(現地時間同日)、ベネズエラ・ボリバル共和国において大統領選挙が実施され、29日(現地時間同日)、ニコラス・マドゥーロ・ベネズエラ・ボリバル共和国大統領(Mr. Nicolás MADURO, President of the Bolivarian Republic of Venezuela)が勝利宣言を行いました。一方で、国内外からは票の集計を含む選挙プロセスの透明性に疑義が呈されています。我が国は、投票した全てのベネズエラ国民の意思が尊重されるよう、投票結果の信頼性を裏付ける上で必要な全ての情報が公表され、大統領選挙プロセスの透明性が確保されることを求めます。

(参考)ベネズエラ大統領選挙概要
 7月28日(現地時間同日)、ベネズエラにおいて大統領選挙が実施され、29日(現地時間同日)深夜、全国選挙評議会(CNE)は、開票率80%時点で、マドゥーロ大統領が約515万票、ゴンサレス野党統一候補が約444万票を獲得したとの速報を発表し、これを受けてマドゥーロ大統領が勝利宣言を行った。
 現地の報道によると、開票時にCNE本部に野党側証人が立ち入ることができなかった、各投票機械における投票結果を表示する証書が、野党側には一部しか提示されなかった等の問題点が指摘される中で、選挙プロセスの透明性並びに選挙結果に疑義が呈されている。

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