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翁草

ティルソの『不信心ゆえ地獄堕ち』を読んで

ティルソ・デ・モリーナ (1579 ?-1648)はカルデロン・デ・ラ・バルカおよびロペ・デ・ベガとともに、スペイン黄金世紀の演劇の<三巨匠>と呼ばれています。ティルソは伝説上の人物『ドン・フアン』を...
翁草

リカルド・ベーリョ氏の寄稿文

先に掲載しました「カルデロンの戯曲 『人生は夢』を読んで」 について、ベネズエラ出身の小説家兼文学評論家のリカルド・ベーリョ氏より興味深いコメントが届きましたので、同氏の了解を得た上で皆さんと共有させ...
翁草

ロペ・デ・ベガの『世の片隅にある農夫』

ほぼ15年ぶりにこのロペの戯曲(1617年)を読み返しました。 舞台はフランス。主人公は「農夫フアン」。農夫とはいえ、フアンは裕福な農園主で、首都パリ(王宮の所在地)からやや離れた静かな土地で、なに不...
翁草

フェルナンド・バルボサ氏の寄稿文

先に掲載しました「カルデロンの戯曲 『人生は夢』を読んで」 について、コロンビアの日本研究者フェルナンド・バルボサ氏よりコメントが届きました。同氏の了解を得た上で皆さんと共有させて頂きます。 カルデロ...
翁草

カルデロンの戯曲『人生は夢』を読んで

最近、スペインの劇作家カルデロン・デ・ラ・バルカ(1600-1681)の戯曲『人生は夢』を再読しました。スペインの黄金世紀のみならず現代にいたる全ヨーロッパ演劇中の傑作とされ、バロック演劇の典型ともい...
翁草

リカルド・ベーリョ氏の寄稿文

親愛なる伊藤さん、スペイン文学に関するあなたの最新の記事を読んでとてもうれしく思いました。興味深く拝読し、またあなたの訳された井原西鶴の『世間胸算用』をベネズエラで読んだのを思い出しました。当時の日本...
翁草

ケベードの 『ぺてん師 ドン・パブロスの生涯』 を読んで

フランシスコ・デ・ケベード(1580-1645)は、スペイン文化の黄金時代を代表する作家、詩人で、この作品はいわゆる “ピカレスク小説” に属します。ピカレスク小説は日本では一般に “悪者(ないし悪漢...
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『女たちのラテンアメリカ』(上巻)

今般、家内の新著 『女たちのラテンアメリカ』(上巻) が、9月10日、五月書房新社から出版されましたのでここに併せお知らせいたします。広大な南北両大陸を舞台に戦う男たちの傍らで、子供を生み、家庭を守り...
翁草

「コルテス報告書簡」(カルロス一世国王あて)を全訳して 

3月27日、京都外国語大学ラテンアメリカ研究所主催「メキシコの征服者コルテス像の再考」と題するオンライン講座が行われ、私も『コルテス報告書簡』の訳者として招かれ添付のような発表を行いました。「コルテス...
お知らせ

オクタビオ・パスのノーベル賞受賞30周年に寄せて

ベネズエラのエル・ナショナル紙は、2020年12月6日、オクタビオ・パスのノーベル賞受賞30周年を記念する特集号を発行しました。私の寄稿文も同紙に掲載されましたので、スペイン語版公式サイトの "Art...