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翁草

カルデロンの戯曲『人生は夢』を読んで

最近、スペインの劇作家カルデロン・デ・ラ・バルカ(1600-1681)の戯曲『人生は夢』を再読しました。スペインの黄金世紀のみならず現代にいたる全ヨーロッパ演劇中の傑作とされ、バロック演劇の典型ともい...
翁草

リカルド・ベーリョ氏の寄稿文

親愛なる伊藤さん、スペイン文学に関するあなたの最新の記事を読んでとてもうれしく思いました。興味深く拝読し、またあなたの訳された井原西鶴の『世間胸算用』をベネズエラで読んだのを思い出しました。当時の日本...
翁草

ケベードの 『ぺてん師 ドン・パブロスの生涯』 を読んで

フランシスコ・デ・ケベード(1580-1645)は、スペイン文化の黄金時代を代表する作家、詩人で、この作品はいわゆる “ピカレスク小説” に属します。ピカレスク小説は日本では一般に “悪者(ないし悪漢...
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『女たちのラテンアメリカ』(上巻)

今般、家内の新著 『女たちのラテンアメリカ』(上巻) が、9月10日、五月書房新社から出版されましたのでここに併せお知らせいたします。 広大な南北両大陸を舞台に戦う男たちの傍らで、子供を生み、家庭を守...
翁草

「コルテス報告書簡」(カルロス一世国王あて)を全訳して 

3月27日、京都外国語大学ラテンアメリカ研究所主催「メキシコの征服者コルテス像の再考」と題するオンライン講座が行われ、私も『コルテス報告書簡』の訳者として招かれ添付のような発表を行いました。 「コルテ...
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オクタビオ・パスのノーベル賞受賞30周年に寄せて

ベネズエラのエル・ナショナル紙は、2020年12月6日、オクタビオ・パスのノーベル賞受賞30周年を記念する特集号を発行しました。私の寄稿文も同紙に掲載されましたので、スペイン語版公式サイトの "Art...
翁草

マリア・コダマ女史からのメール

旧知のマリア・コダマ女史(日系二世)から先日以下のメールが届きました。 この方はアルゼンチンの文豪ホルヘ・ルイス・ボルヘスの未亡人で、作家の没後「ホルヘ・ルイス・ボルヘス国際財団」を立ち上げ、世界に向...
翁草

機中で見たスペイン映画

3月中頃、スペインでもコロナウイルスが猛威を振るい始めたため、マドリード・成田直行便(イベリア・JAL共同運航)で急遽帰国しました。不幸中の幸いは機内で3本のスペイン映画を楽しめたことでした。 1本目...
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「万葉集」の日西対訳版

7月22日、『スペイン語で愛でる万葉集』(Colección de la miríada de hojas Man’yoshu) が大盛堂書房から刊行されました。 日本人の心の古典であり、世界に比類の...
翁草

バルガス・リョサの最新作 Tiempos recios(「激動の時代」)

新型コロナウィルスのお陰ですべての約束がキャンセルされたのをこれ幸いとバルガス・リョサの最新作 Tiempos recios(「激動の時代」)を読みました。中米のグアテマラを中心にカリブ海のドミニカ共...