翁草 ブレトンの戯曲『田舎者』 19世紀のロマン主義演劇の作家として知られるマヌエル・ブレトン・デ・ロス・エレロスの戯曲『一度死ねば分るよ』は先にご紹介しましたが、今回は当時やはり大成功を収めた同作家の『田舎者』と題する喜劇です。喜... 2023.07.09 翁草
翁草 アラルコンの『三角帽子』を読んで ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン(1833-1891)の不朽の名作『三角帽子』は、民間伝承からとった逸話を、実に魅力のある、愉しい軽妙さで叙述した悲喜劇です。物語もスペイン文学で知られている最も愉快... 2023.07.09 翁草
翁草 ガルシア・ロルカの『ドニャ・ロシータ』 フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩劇:『花言葉あるいは老嬢ドニャ・ロシータ』(Doña Rosita, la soltera o El lenguaje de las flores) を6年ぶりに読み返... 2023.06.22 翁草
翁草 ティルソの戯曲『宮廷のはにかみ屋』 作者ティルソ・デ・モリーナ(1583-1648)はカルデロンデ・ラ・バルカおよびロペ・デ・ベガと並び、スペイン黄金世紀演劇の<三巨匠>と称されます。この作者の『セビーリャの色事師と石の招客』および『不... 2023.05.22 翁草
翁草 スペインの川柳 <<グレゲリーア>> スペインにも川柳と似たグレゲリーア (greguería) という文芸ジャンルが存在することを最近知りました。作家ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ(1888 –1963)の発案で、人々や事物についての、... 2023.04.25 翁草
翁草 ボルヘスの処女作『ブエノスアイレスの熱狂』 今年(2023年)はホルヘ・ルイス・ボルヘスの最初の著作『ブエノスアイレスの熱狂』(Fervor de Buenos Aires)が世に出てから、ちょうど100周年に当たります。同書は父親ホルヘ・ギジ... 2023.04.10 翁草
お知らせ マリア・コダマ女史のご逝去 この3月26日、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの未亡人でわれわれの永年の友人でもあるマリア・コダマさんがブエノス・アイレスにおいてご逝去されました。享年86才。ボルヘスの没後、「ホルヘ・ルイス・ボルヘス国際... 2023.03.31 お知らせ
翁草 エスプロンセーダの物語詩『サラマンカの大学生』 最近、ホセ・デ・エスプロンセーダの物語詩『サラマンカの大学生』を読みました。 エスプロンセーダ (1808-1842) はロマン主義という19世紀の新しい文学運動の典型的作家とされています。生涯を烈し... 2023.01.14 翁草
お知らせ 『スペイン語で綴る土佐日記』が出版されました! この度『スペイン語で綴る 土佐日記』が大盛堂書房より刊行されました。日本文学史上初めての日記文学であり、日本の女流文学に多大の影響を及ぼした『土佐日記』のバイリンガル版です。以下のチラシをご参照願いま... 2022.12.07 お知らせ
翁草 「21世紀の日本とその国際的役割」 最近ベネズエラのロス・アンデス大学アジア・アフリカ研究所から VISIONES SOBRE JAPÓN EN EL SIGLO XXI と題する本が刊行されました。その序文に私の「21世紀の日本とその... 2022.11.23 翁草