翁草 セルバンテスの幕間劇『離婚係の判事さん』 セルバンテスは自らの死期が近づいた1615年末に『上演されることのなかった8編のコメディアと8編の幕間劇』を発表しました。当時、戯曲は上演するために書かれるもので、読み物として発表されることはなく、出... 2024.01.11 翁草
翁草 ガルシア・ロルカの『すばらしい靴屋の女房』 フェデリコ・ガルシア・ロルカはスペインにおける最も民衆的な詩人で、また世界で最も愛読されているスペイン人作家のひとりです。その作品の多くが日本語に訳されています。この「翁草」でも、すでに二つの作品をご... 2023.12.23 翁草
翁草 セルバンテスの短編『ジプシーの娘』 セルバンテスの「模範小説集」の冒頭を飾るこの作品は、世にもめずらしく美しいジプシー少女プレシオサと裕福な貴族出身のドン・フアンの恋物語です。近年の日本においては、「ジプシー」は差別用語とされているよう... 2023.12.10 翁草
翁草 セルバンテスの短編『嫉妬深きエストレマドゥーラ男』 この作品もセルバンテスの12篇からなる『模範小説集』のひとつで、妻を寝取られた男に関する永遠の主題の機智に富んだ、愉快な話です。この作品が有名になってから、スペイン語でextremeño(エストレマド... 2023.11.01 翁草
翁草 セルバンテスの短編『びいどろ学士』 セルバンテスは、『ドン・キホーテ』第Ⅱ篇発表の2年前、すなわち彼の死の3年前に、12篇の『模範小説集』を発表しています。これらの短編だけでも、作者をスペインの第一級の名文家に列するに足るものと言えるで... 2023.10.23 翁草
翁草 フランシスコ・デ・ロハスの『王の他は容赦せぬ』 フランシスコ・デ・ロハス・ソリーリャ(1607-1648) は、スペイン黄金世紀の最も卓越した劇作家の一人とされています。また、この作品は16-17世紀におけるスペイン人の価値観、すなわち個人の名誉と... 2023.09.25 翁草
翁草 フアン・バレーラの『ペピータ・ヒメネス』 フアン・バレーラ(1824-1905)によるこの作品(1874)は19世紀スペインにおける最もポピュラーな小説とされています。作者は外交官兼政治家で数か国語に通じ、古典文学の原典とあらゆる土地の人間に... 2023.09.15 翁草
翁草 ガルシア・ロルカの『マリアナ・ピネーダ』を読んで フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936、グラナダ生まれ)は20世紀スペイン文学における最も民衆的、かつ影響力の大きい詩人とされ、20世紀演劇の頂点に立つ劇作家と言われています。表題のマリアナ... 2023.08.24 翁草
翁草 マリオ・ベネデッティの『俳句の片隅』 最近、コロンビアのフェルナンド・バルボサ教授のご紹介で、ウルグアイの小説家兼詩人マリオ・ベネデッティの『俳句の片隅』という本に出会いました。ベネデッティは20世紀ラテンアメリカにおける最も重要な作家の... 2023.08.17 翁草
翁草 カルデロン・デ・ラ・バルカの『現世の大演劇』 ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ(1600 – 1681)の作品は、すでにこのコーナーでも『人生は夢』、『サラメアの村長』および『驚異の魔術師』をご紹介しました。彼はイタリアとフランドルで兵士となり... 2023.07.25 翁草